2015年10月18日日曜日

“ハロウィン”って

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ハロウィン、あるいは、ハロウィーン(英: Halloween または Hallowe'en)とは、毎年10月31日に行われる、古代ケルト人が起源と考えられているお祭りのことです。もともとは秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事でありましたが、現代では特にアメリカで民間行事として定着して、祝祭本来の宗教的な意味合いはほとんどなくなっています。カボチャの中身をくりぬいて「ジャック・オー・ランタン」を作って飾ったり、子どもたちが魔女やお化けに仮装して近くの家々を訪れてお菓子をもらったりする風習などがあります。

ケルト人

ケルト人の1年の終りは10月31日で、この夜は夏の終わりを意味し、冬の始まりでもあり、死者の霊が家族を訪ねてくると信じられていましたが、時期を同じくして出てくる有害な精霊や魔女から身を守るために仮面を被り、魔除けの焚き火を焚いていました。これに因み、31日の夜、カボチャ(アメリカ大陸の発見以前はカブが用いられていました。スコットランドではカブの一種ルタバガを用ています。)をくりぬいた中に蝋燭を立てて「ジャック・オー・ランタン(Jack-o'-lantern)」を作り、魔女やお化けに仮装した子供たちが近くの家を1軒ずつ訪ねては「トリック・オア・トリート(Trick or treat. 「お菓子をくれないと悪戯するよ」または「いたずらか、お菓子か」)」と唱えます。家庭では、カボチャの菓子を作り、子供たちはもらったお菓子を持ち寄り、ハロウィン・パーティーを開いたりします。お菓子がもらえなかった場合は報復の悪戯をしてもよいのです。

「ハロウィン」の語源は、カトリック教会で11月1日に祝われる「諸聖人の日」(古くは「万聖節」とも)の前晩にあたることから、諸聖人の日の英語での旧称"All Hallows"のeve(前夜)、"Hallows eve"が訛って、"Halloween"と呼ばれるようになったとされています。

諸聖人の日は、7世紀頃までは5月13日に祝われていましたが、ケルト人が自然崇拝からケルト系キリスト教を経てカトリックへと改宗する過程でケルトの収穫祭に合わせてカトリック教会が諸聖人の日を11月1日に設定したとされています。カトリック教会では諸聖人の祝日は祭日としていますが、10月31日のハロウィンは祭日ではなくて典礼暦(教会暦)にも入ってなく、教会の宗教行事・公式行事として行われることはありません。カトリック教会を含めキリスト教の多くの教派・教会では、信徒が民間行事として楽しむことを容認していますが、キリスト教本来の習慣ではないのでプロテスタントでは多様な見解があり、いくつかの福音派は否定的です。  新城校 荒井
 

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