2016年7月10日日曜日

天の川って…

2016年に観られる天の川は、どの方角を向けば観られるのでしょうか?
インターネットで調べてみました。

天の川は、北半球でも南半球でも、世界中どこにいたところで、天候が良く暗い場所であれば、観ることは可能です。
地球は天の川とも呼ばれる銀河系の一部に属しているわけですから、中から観る分には、どの方向から見ることも可能です。
ただ、ここで言う天の川が観られる方角というのは、織り姫(琴座のベガ)・彦星(鷲座のアルタイル)と同時に観ることのできる方角を指しているわけであって、なんでも良いから天の川が観たいというわけではないはず…
そこで、織り姫と彦星が観られる方向(方角)をまずご紹介します。
実は、織り姫(琴座のベガ)、彦星(わし座のアルタイル)は、夏の大三角形を構成する星達です。
三角形というからには、もう一つの点となる星が存在しているわけですが、それは、はくちょう座のデネブという星。
これらを結んで三角形として見えるために、夏の大三角形と呼ばれています。
主に見えるのは、梅雨が開けた七夕の時期に東の空に見えると言われています。
もちろんこれは北半球での見え方で、南半球でこの星を見ようとすると、冬に低くひっくり返った三角形状に見えるらしく、方角こそ同じものの、見え方は場所によって大きく異なります。
あくまで東の空で見えるのは日本での話です。

夏の大三角形の探し方と、天の川の見つけるには、東の空を見上げなくてはならないわけですが、闇雲に東の空を観たところですんなり天の川が見えるとは限りません。
七夕である7月7日の空なら、東の空をふと見上げると、他の星よりも明るく光る3つの星が見えると思います。
とくに光り輝いて見えるのが、0等星のこと座のベガ。
ちなみに0等星というのは、天体の明るさを表す基準値のことで、数値が上がるほど暗く見えづらく、数値が下がるほど明るく見えやすくなる単位になります。
ベガは、0等星なので、標準的な明るさではあるものの、星としてはかなり明るい部類(太陽などの惑星も含めての0等星であるため)とも言われ、比較的肉眼でも見つけやすい星と言われています。
このベガを見つけられたら、そこを基準に、直線上にある次に光り輝く星を探しましょう。
ちょっと離れているので、分かりづらいかもしれませんが、同じ東の空で光り輝いているので、多分すぐに見つかると思います。
それが、彦星と呼ばれる鷲座のアルタイル(牽牛星)です。
さらに、二つの星より少し暗く見つけにくいですが、ベガやアルタイルの直線上にある星がはくちょう座のデネブで、それぞれを線で結んで行くことで三角形ができるために、夏の大三角形と呼ばれているのです。
ちなみに、よく逸話で、織り姫と彦星が天の川を挟んで離れていると言われていますが、実際に、東の空を見上げると、織り姫であるベガと、彦星であるアルタイルが、天の川を挟んで位置しているように見えることから、そのように言われているにすぎないのです。
しかも、逸話では七夕に出会えると言われていますが、あくまで七夕の空に、よく見えやすくなっているからそのように言われているだけで、実際の位置としてはかなり離れていて、それぞれが天の川を超えて重なるようなことはありません。
ベガもアルタイルも全く別の位置にある星でしかないのです。
ただそれだとあまりにもロマンにかけることから、逸話としては七夕に出会えるという風に、いつまでも言われつづけているのでしょう。
現実的に見ると、少し悲しさや寂しさを感じさせられるような話ではあるのですが、天体は一つの小宇宙であり、その中には、逸話としてではありながらも、数々の物語や、ロマンティックなストーリーが隠されていたりもします。
織り姫・彦星のことを感じながら、一度、七夕の日に、それぞれの星を探してみるのも良いと思います。
ちなみに肉眼でもこれらの星々は見つけることが可能ですが、望遠鏡や双眼鏡はあれば、なおのこと確実に観ることが可能です。
もし、実現可能なら、この機会に天体観測の道具を揃えてみるのも良いかもしれません。
以上でした。
新城校 荒井

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